問19 塗装
1 .白亜化は、塗装面の塗膜がふくれる劣化現象である。
2 .エフロレッセンスは、塗膜表面を汚染するが、塗膜を破壊することはない。
3 .夏の省エネルギー対策として、 太陽光のうち最も熱に関与するといわれている近赤外線を、塗膜表面で反射させる高日射反射率塗料が開発されている。
4 .亜鉛めっき鋼面に塗装する場合は、付着性が良いので下塗材は不要である。
問19 解答
正解 3 (難易度:B)
1.× 白亜化は、塗膜表面が粉状になる劣化現象であり、塗膜がふくれる現象ではありません。ふくれる現象は一般に「ブリスタリング」と呼ばれます。したがって、この記述は不適切です。
2.× エフロレッセンスは、塗膜下や基材から溶け出した塩分が表面に現れて白い粉状の堆積を形成する現象です。この塩分の堆積は塗膜を汚染するだけでなく、長期的には塗膜の劣化や剥離を促進することがあります。したがって、塗膜を破壊しないというこの記述は適切ではありません。
3.○ 夏の省エネルギー対策として、近赤外線を反射させる高日射反射率塗料の開発が進められています。これは熱を効果的に反射させることで、建物内部の温度上昇を抑え、冷房負荷の削減に寄与します。この記述は正確であり、現在の塗料技術の一つの進歩を示しています。
4.× 亜鉛めっき鋼面に塗装する場合、表面の付着性を向上させるために特別な下塗材がしばしば必要です。亜鉛めっき鋼は非常に滑らかで、通常の塗料だけでは十分な付着性が得られないことが多いからです。このため、この選択肢は不適切です。
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