問17 塗装
1 .「F☆☆☆☆」が表示されている塗装材料は、居室の種類と換気回数に応じて内装使用面積に制限がある。
2 .仕上塗材や下地調整材には、ひび割れ防止や、だれ防止等にアスベストが用いられていたが、健康被害をもたらすことが社会問題化して使用が禁止されている。
3 .第一種有機溶剤は、最も毒性の強い塩素系溶剤が中心となっており、一般の塗装材料には用いられていないが、修繕工事においては既存塗膜の剥離剤(リムーバー)に用いられているものがある。
4 .既存の錆止め塗膜には、鉛やクロムが含まれていることがあり、安全衛生管理面が重要になる。
問17 解答
正解 1 (難易度:C)
- × 「F☆☆☆☆」が表示されている塗装材料は、室内空気質の観点から最も安全性が高いとされており、室内の広範囲での使用が推奨されています。この表示は、フォースターマークと呼ばれ、シックハウス症候群を防止するための化学物質の放出量が最も少ない材料に付けられます。このため、内装使用面積に制限があるという記述は不適切です。
- ○ アスベストは、かつて塗装材料や建築材料に広く用いられていましたが、吸入すると健康被害を引き起こす可能性があるため、使用が禁止されました。この記述は適切です。
- ○ 第一種有機溶剤は、毒性が強い塩素系溶剤が中心となっていますが、一般的な塗装材料には用いられず、修繕工事で既存塗膜の剥離剤(リムーバー)として特定の場面で使用されることがあります。この記述は、特定の状況における使用を適切に反映しています。
- ○ 過去に使用されていた錆止め塗料には、鉛やクロムが含まれているものがあります。これらの物質は、人体や環境に有害な影響を及ぼす可能性があるため、既存塗膜の取り扱いや除去作業には、安全衛生管理が非常に重要です。この記述は正確です。
不正解の選択肢1に関しては、「F☆☆☆☆」表示が内装使用面積に制限があると誤って解釈しているため、不適切です。参考資料としては、室内空気質に関する基準やガイドライン、建築基準法、有害物質に関する法規制などが挙げられます。
コメント