問16 塗装
1 .建築用仕上塗材は、主に吹付け、ローラー塗り、はけ塗り工法により施工され、コテ塗りで施工するものはない。
2 .厚付け仕上塗材は通称「樹脂リシン」といわれ、最も多く用いられている。
3 .複層仕上塗材は、下塗材・主材・上塗材の三層により構成され「吹付けタイル」の通称で呼ばれるものである。
4 .可とう形改修用仕上塗材は、改修専用塗材で、上塗材のみで構成されている。
問16 解答
正解 3 (難易度:C)
1.× 不適切。建築用仕上塗材は吹付け、ローラー塗り、はけ塗りのほかにもコテ塗りで施工されるものがあります。コテ塗りは特に厚みのある塗材を均一に施工するのに適しているため、この選択肢は誤りです。
2.× 不適切。厚付け仕上塗材として「樹脂リシン」が広く用いられていることは正しいですが、それが「最も多く用いられている」という表現は一般化しすぎており、他の仕上塗材との比較なしにこのように断定するのは不適切です。
3.○ 正しい。複層仕上塗材は、下塗材、主材、上塗材の三層構造を持ち、外壁の仕上げに用いられることが多いです。これらはしばしば「吹付けタイル」と通称されることがあり、耐久性や外観の美しさから多くの建築物で使用されます。
4.× 不適切。可とう形改修用仕上塗材は、既存の仕上げ面に対して適応性を持たせるために用いられるものですが、これが上塗材のみで構成されているというのは一般的ではありません。通常、改修用塗材も複数の層から成り立っており、基材に応じた下地処理が必要です。
解説:建築用仕上塗材は建物の美観と保護を目的としており、各種の塗装方法や材料があります。吹付け、ローラー塗り、はけ塗り、コテ塗りなど様々な施工方法が存在し、それぞれの方法に適した塗材が選ばれます。特に複層仕上塗材は、耐久性や防水性に優れ、美観を長期間保持することができるため、「吹付けタイル」として知られています。一方で、改修用の塗材は既存の塗膜に対する適合性や補修性を考慮して選ばれるため、多層構造を持つことが一般的です。
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