問12 調査診断
1 .挙動が小さい幅0.2mm以下の微細なひび割れに対し、充填工法を採用した。
2 .挙動が小さい幅0.2mm ~ 1.0mmのひび割れに対し、ひび割れ被覆工法を採用した。
3 .挙動が小さい幅1.0mmよりも大きなひび割れに対し、注入工法を採用した。
4 .挙動が大きい幅1.0mm以上のひび割れに対し、ひび割れ部分をUカットし充填工法を採用した。
問12 解答
正解 4 (難易度:B)
1.× 不適切。幅0.2mm以下の微細なひび割れに対しては、通常、充填工法よりも被覆工法や表面処理が適切です。充填工法は、ひび割れ内部まで補修材を浸透させることが難しく、効果的な補修が期待できないため、この選択肢は不適切です。
2.× 不適切。幅0.2mm~1.0mmのひび割れに対しては、注入工法や充填工法が一般的に採用されます。ひび割れ被覆工法は、ひび割れが小さく動きがほとんどない場合に適していますが、この範囲のひび割れに対しては最も効果的な方法とは限りません。
3.× 不適切。幅1.0mmよりも大きなひび割れには、注入工法が適用されることがありますが、ひび割れの動きが小さい場合に限定されます。この選択肢では、ひび割れの動きについて言及がないため、情報が不足していて不適切です。
4.○ 正しい。挙動が大きい幅1.0mm以上のひび割れに対しては、ひび割れ部分をUカットしてから充填工法を採用することは適切な対応です。Uカットによってひび割れ部分を適切に処理し、その後で補修材を充填することで、ひび割れが拡大するのを防ぎ、構造体の強度を回復させることができます。
解説:鉄筋コンクリートのひび割れ補修には、ひび割れの幅、深さ、動きの大きさなどに応じて最適な工法を選択することが重要です。微細なひび割れには被覆工法や表面処理が、中程度のひび割れには充填工法や注入工法が、大きな動きのあるひび割れにはUカット後の充填工法などが適しています。選択肢4は、大きな動きのあるひび割れに対する適切な補修方法を示しており、この問題における最も適切な選択肢です。
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