問12 調査診断 鉄筋の腐食と調査診断に関する記述のうち、最も不適切なものはどれか。

令和2年度

1 開口部周辺など、特にかぶり厚さの確保が困難な部位は、劣化が確認されていない場合についても代表的な箇所を選定してできるだけ調査を行う。

2 非破壊試験によるかぶり厚さの調査方法として、電気化学的特性値測定法があげられる。

3 鉄筋の腐食度調査は、建物資料調査及び外観目視調査による劣化症状の観察により、鉄筋腐食の可能性があると判定された場合に実施する。

4 破壊試験の1つであるはつり調査では、鉄筋の種類と径並びに配筋状況等の複数の項目についても同時に把握することが可能である。

問12 解答

正解 2 (難易度:C)

1.○ 正しい
解説:特にかぶり厚さの確保が困難な部位においては、劣化が確認されていない場合でも調査を行うことが推奨されています。これは、鉄筋の腐食を早期に発見し、必要な対処を行うために重要であるためです。

2.× 解説
解説:非破壊試験によるかぶり厚さの調査方法としては、通常、超音波探傷試験や放射線透過試験、または蓋釘法などが用いられます。電気化学的特性値測定法は、かぶり厚さの調査には適していないため、この選択肢は不適切です。

3.○ 正しい
解説:建物資料調査及び外観目視調査による劣化症状の観察を通じて、鉄筋腐食の可能性を判定し、それに基づいて鉄筋の腐食度調査を実施するのは適切な手法です。

4.○ 正しい
解説:はつり調査は破壊試験の一つで、これにより鉄筋の種類や径、配筋状況など複数の項目について同時に把握することが可能です。これは、構造の安全性を確認し、必要に応じて適切な補修や補強を行うために重要な調査方法です。

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