【問題39】 共同住宅の換気設備に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

令和4年度

1 .換気とは、自然又は機械的方式により、室内の空気と外気とを入れ換えることであり、室内空気の浄化、酸素の供給、熱・水蒸気・臭気・有毒ガス等の除去を目的として行う。

2 .共同住宅の換気設備のダクトは、施工性の良い硬質ポリ塩化ビニル管(VP)が使用されることが多い。

3 .共同住宅の各戸の排気は、現在では各戸水平排気方式が多く採用されている。

4 .全熱交換器で熱交換がされない場合の原因のひとつに、ショートサーキットが考えられ、この場合の不具合の解消には、排気口と外気取り入れ口を離すことが有効である。

問39 解答

正解 2 (難易度:C)

1.○ 正しい:換気の基本的な定義とその目的を正確に示しています。

2.× 解説:共同住宅の換気設備のダクトに使用される材料として、硬質ポリ塩化ビニル管(VP)は水道配管などでの使用が一般的ですが、換気ダクトとしては適切ではありません。換気ダクトとしては、亜鉛メッキ鋼板やステンレスなどの材料が一般的です。

3.○ 正しい:現代の共同住宅において、各戸水平排気方式が多く採用されているのは事実であり、これにより効率的な換気が可能となります。

4.○ 正しい:全熱交換器の熱交換がうまくいかない原因としてショートサーキットがある。ショートサーキットは、新しい外気と排気される室内の空気とが直接混合してしまうことを指し、その解消方法として排気口と外気取り入れ口の位置を調整することが有効です。

解説:共同住宅の換気設備は、住民の健康や生活の快適性を保つために非常に重要です。適切な材料や設計・施工方法を選択することで、効率的かつ安全な換気を実現することができます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました