【問題35】 排水管の清掃に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

1 ．排水管の清掃の方法としては、付着物等を物理的に剥離・粉砕する機械的清掃法と、化学的に溶解する化学的清掃法に大別される。

2 ．化学的清掃法は、高発熱や排水管の腐食を伴い、下水道・浄化槽への悪影響を及ぼすことを考慮しなければならない。

3 ．排水管の清掃は、一般的には化学的清掃法が行われ、専用器具の必要な機械的清掃法は、特殊な場合に限って採用される。

4 ．高圧洗浄法とは、排水管内にホース・ノズルを挿入し、高圧水をノズルから噴射して付着物等を除去する工法である。

問３５　解答

正解　3　（難易度：B）

1．○　正しい：排水管の清掃方法として、物理的な方法である機械的清掃法と、化学的に付着物を溶解する化学的清掃法とが存在します。

2．○　正しい：化学的清掃法を使用する際には、使用する化学薬品による排水管の腐食や発熱、さらには下水道や浄化槽への悪影響を考慮しなければなりません。

3．×　解説：この記述は誤りです。排水管の清掃では、一般的には機械的清掃法が行われます。化学的清掃法は使用する化学薬品による影響を考慮する必要があり、限定的な場合での採用となります。逆に、機械的清掃法は専用の器具を必要とするものの、化学薬品のリスクがないため一般的に用いられます。

4．○　正しい：高圧洗浄法は、排水管内の付着物を高圧の水で除去する方法であり、特に強固に付着した汚れや異物の除去に有効です。

解説：排水管の清掃は、その状態や汚れの程度、そして施設の種類や用途に応じて最適な方法を選択する必要があります。それにより、効果的な清掃が可能となり、排水管の持続的な利用を確保することができます。