【問題32】 排水・通気設備に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

令和4年度

1 .公共下水道の終末処理場が完備されていない地域では、公共用水域の水質汚染にならないよう処理をして放流する必要があり、その処理施設が浄化槽である。

2 .通気管の末端を通気口といい、直接大気に開放し、排水管内の圧力変動に応じて空気の出し入れが行われている。

3 .トラップの主な目的は、トラップ内の封水により排水管から臭気や衛生害虫が器具を通して室内に侵入することを防止することである。

4 .近年の公共下水道は、豪雨時に下水道からの逆流回避のため、雑排水・雨水を汚水と別に排水する分流式が原則になっている。

問32 解答

正解 1 (難易度:B)

1.○ 正しい:公共下水道の終末処理場が完備されていない地域において、浄化槽が必要とされるケースがあるものの、浄化槽は唯一の処理施設とは言えません。他の下水処理施設や方法も存在するため、この選択肢が不適切です。

2.× 解説:通気管の末端は通気口と呼ばれ、排水管内の圧力変動を緩和するために大気に開放されています。これにより、排水時の音や水位の変動を防ぐ役割があります。

3.× 解説:トラップは封水を利用して、排水管からの臭気や衛生害虫が侵入するのを防ぐ目的で使用されます。この選択肢は正確です。

4.× 解説:近年の公共下水道では、雑排水と雨水を別々に排水する分流式が推奨されています。豪雨時に下水道からの逆流を防ぐ目的で導入されています。

解説:公共下水道のシステムは、地域や時期に応じて様々な形態があります。近年の公共下水道では、環境問題を考慮し、雑排水と雨水を分けて排水する分流式が主流となっています。また、トラップや通気口など、排水・通気設備は建物の安全や衛生を維持するための重要な要素となっています。

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