1 .給湯用銅管における孔食は、水の流れの方向に馬蹄型にえぐられたように腐食するもので、管内流速の速い循環ポンプまわりや、水の流れが急激に変化する継手部や弁部に発生することが多い。
2 .給湯用銅管におけるかい食は、管内面に緑青色の腐食生成物が付着し、その内側で腐食が進行し貫通に至るものである。
3 .給湯用銅管の腐食は、特に循環式の中央式給湯方式を採用している場合に、かい食・孔食の発生例が目立つ。
4 .給湯用銅管の第一次診断としての主な調査項目は、超音波流速計による管内流速の測定、内視鏡による管内面調査と水質分析がある。
問30 解答
正解 1 (難易度:B)
1.○ 正しい:孔食は、銅管内の流れが速い部分や流れが変化する部分において発生することが多いとされています。これは、高い流速や流れの変化が局部的な腐食を引き起こすためです。
2.× 解説:かい食に関するこの記述は一部正しいが、緑青色の腐食生成物が「必ずしも」腐食の直接的な原因や表れであるとは限りません。かい食は、内部腐食によって銅管が徐々に薄くなり、最終的に貫通する現象を指しますが、緑青色の腐食生成物とその関連性については一概には言えません。
3.× 解説:循環式の中央式給湯方式を採用している場合、腐食のリスクは高まる可能性があります。しかし、かい食・孔食の発生例が「目立つ」と一般化して説明するのは適切ではありません。
4.× 解説:給湯用銅管の診断の際の調査項目として上記のものが考えられるが、これが「第一次診断としての主な調査項目」として一般的に行われるとは限りません。
解説:給湯用銅管は、給湯システムにおいて腐食のリスクが存在します。特に、高温の水や高い流速、変化する流れなどが腐食を引き起こす要因となる可能性があるため、定期的な点検やメンテナンスが必要とされています。
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