【問題26】 建具・手すりの劣化・調査診断に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

令和4年度

1 .鋼製建具の調査診断において、JISに基づく耐風圧性・遮音性・気密性・断熱性等の調査は現場で行うことが容易なため、アンケート調査等の結果は参考程度に留める。

2 .管理組合から玄関扉の取替えが要望として出ている場合や、調査の中で取替えが必要と判断される場合等は、修繕設計のための有効開口の寸法も確認しておく必要がある。

3 .窓サッシでは、発生するクレームとして結露や遮音性の不具合が多く、設計図面などから、新築時にどのレベルのものが取り付けられていたかなどを調査することが必要な場合もある。

4 .手すりの調査診断では、手すり自体の腐食や変形による強度低下、取付けボルト等のゆるみ・外れなど、調査診断時に物理的な劣化現象のほかに安全性の面での確認が必要である。

問26 解答

正解 1 (難易度:B)

1.× 鋼製建具の耐風圧性、遮音性、気密性、断熱性等の調査を現場で行うことが容易であるとは言えない。特に、JISに基づく性能試験を現場で実施するのは難しい。アンケート調査等の結果も、実際の使用状況や住民の意見を反映するため、重要な情報源となる。

2.○ 修繕設計の際には、既存の玄関扉の有効開口寸法の確認が必要である。新しい玄関扉を取り付ける際には、この寸法を基にした設計が行われるため、この記述は正しい。

3.○ 窓サッシのクレームとして結露や遮音性の不具合が多いため、新築時の設計図面などから取り付けられていたサッシの性能を確認することは重要である。

4.○ 手すりの調査診断では、物理的な劣化現象の確認とともに、安全性の確認が必要である。特に、取付けボルト等のゆるみ・外れなどは、安全性の面で重大な問題となる可能性がある。

解説:選択肢1の記述が最も不適切である。現場でのJISに基づく性能試験の実施は一般的には困難であり、アンケート調査等の情報も重要な意味を持つ。

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