1 .バルコニー手すりやアルミニウムサッシ、窓面格子等のアルミニウム合金製品は、汚れが付着せず、腐食もしない部材である。
2 .塗装された亜鉛めっき鋼面は、劣化が進み亜鉛めっき面が露出すると、層が防錆の役割を果たし、白錆や赤錆の発生を抑えるため、劣化が進行すること
はない。
3 .塗装された鉄鋼面の劣化は、まず塗料表層部分の成分が破壊され、白亜化現象が生じ、変退色へと進行していく。
4 .塗装された鉄鋼面は、コンクリートの取り合い部分で錆の発生や欠損を起こしやすいが、合成樹脂調合ペイントは、耐アルカリ性に優れており、これを塗装することにより劣化を抑えることができる。
問17 解答
【解答】
正解 3 (難易度B)
1.× 解説
2.× 解説
3.○ 正しい
4.× 解説
【解説】
- アルミニウム合金製品は腐食に強いと言われることが多いが、絶対に「汚れが付着せず、腐食もしない部材」とは言えない。実際には、アルミニウムも酸やアルカリ性の環境下での腐食が考えられる。
- 亜鉛めっき鋼面が劣化して露出した場合、白錆が発生する可能性がある。白錆自体が防錆の役割を果たすとは言えるが、赤錆の発生を完全に抑えるわけではない。
- 塗装された鉄鋼面の劣化は、塗料の表層部分の成分が破壊されることから始まり、白亜化現象が生じる。これがさらに進行すると変退色へと進行する。これは一般的な金属塗装面の劣化のプロセスである。
- コンクリートの取り合い部分での錆の発生や欠損の問題は主にアルカリ性のコンクリートと鉄鋼の反応に起因するものである。合成樹脂調合ペイントは耐アルカリ性に優れているとはいえ、それだけで劣化を完全に抑えることができるとは言えない。
したがって、最も適切な記述は「3」であると結論されます。
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