【問題18】 塗替え工事の環境への配慮に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

令和4年度

1 .鉄鋼面の塗替えでは、環境対応として重金属系顔料(鉛・クロム)問題の解決が不可欠であり、「鉛・クロムフリー錆止めペイント」が規格化された。

2 .ヒートアイランド現象の解決の一助として、太陽光のうち熱に関与するといわれる近赤外線を、塗膜表面で反射させる高日射反射率塗料という高機能性塗料が開発された。

3 .最も毒性の強い塩素系溶剤が中心となっている第一種有機溶剤は、一般の塗装材料、剥離剤(リムーバー)には用いられていない。

4 .材料によるトラブルの責任を明確にするため、施工者は、製品ごとに「安全データシート」を製造者より入手しておく必要がある

問18 解答

【解答】

正解 3 (難易度B)

1.○ 正しい
2.○ 正しい
3.× 解説
4.○ 正しい

【解説】

  1. 重金属系顔料(特に鉛・クロム)は環境と健康に対する悪影響が指摘されており、「鉛・クロムフリー錆止めペイント」が規格化されるなど、代替技術が求められている。これは正しい記述です。
  2. ヒートアイランド現象の対策として、高日射反射率塗料が開発され、これは太陽光の近赤外線を塗膜表面で反射させることで、環境への負荷を軽減しようとするものです。これも正しい記述です。
  3. 第一種有機溶剤は、多くの塗装材料やリムーバーなどに使用されており、毒性が強いとされています。しかし、この選択肢の記述「一般の塗装材料、剥離剤(リムーバー)には用いられていない」というのは誤りです。実際には、これらの溶剤は多くの塗装材料やリムーバーに使用されています。したがって、この記述は不適切であると言えます。
  4. 「安全データシート」(SDS)は、化学物質の取り扱いに関する安全情報を提供するための文書であり、製品の取り扱いや使用に当たっては、このSDSを製造者や供給者から入手し、安全な取り扱い方法やリスクを理解することが不可欠です。この記述は正しいものです。

したがって、最も不適切な記述は「3」と結論されます。

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