1 .タイルと張付けモルタル間の浮きを防ぐため、タイルの裏あし形状は、JISの基準に適合するタイルを選択する。
2 .張付けモルタルの塗置き時間(オープンタイム)が短いと、タイルと張付けモルタル間の浮きの原因になる。
3 .温度変化や乾燥湿潤の繰り返しにより発生する応力を緩和し、タイル張り壁面の浮きを防ぐため、3 ~ 4m間隔で伸縮目地を設置する。
4 .新築時のコンクリートや下地モルタルの養生期間が短いと、タイル張り面に発生する応力が大きくなり浮きの原因になる。
問14 解答
正解 3 (難易度 B)
1.○ 正しい: タイルの裏あし形状は、タイルと張付けモルタルとの密着性を向上させるためのもので、JISの基準に適合するタイルは、その形状が適切であると判断されるものである。
2.○ 正しい: 張付けモルタルのオープンタイムは、モルタルを塗布してからタイルを張り付けるまでの適切な時間を示す。オープンタイムが短い場合、モルタルが早く乾燥してしまい、タイルとの密着性が低下するため、浮きの原因になる。
3.× 解説: 伸縮目地の設置間隔に関する「3 ~ 4m間隔」という数値は一般的なものではない。実際には、壁のサイズ、タイルの種類、環境条件などにより、適切な伸縮目地の設置間隔は異なる。したがって、この記述は不適切である。
4.○ 正しい: 新築時のコンクリートや下地モルタルの養生期間が短い場合、十分な硬化や乾燥が行われていないため、その後の収縮などによる応力が大きくなり、タイルの浮きの原因となる可能性がある。
解説:
外壁タイルの浮きは、タイルと張付けモルタルとの密着性の低下や、タイル張り面における応力の増加など、さまざまな要因により引き起こされる。そのため、JISの基準やオープンタイム、養生期間など、関連する技術基準や工程管理の注意点を理解しておくことが重要である。
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