1 .薄付け仕上塗材は砂壁状の仕上げができるもので、現在では合成樹脂エマルションを結合材として用いた、通称「樹脂リシン」が主流となっている。
2 .厚付け仕上塗材は石材調の仕上げ工法であり、JIS A 6909(建築用仕上塗材)に規定される厚付け仕上塗材は、コンクリートに対して高い中性化抑制効果を有している。
3 .複層仕上塗材は主材・上塗材の二層により構成され、「吹付けタイル」の通称で呼ばれ、代表的な仕上材として、最も多く用いられてきた。
4 .下地調整塗材は、コンクリート表面の豆板等の欠陥部を修正し平滑にすることを目的とし用いられ、改修工事において既存塗装の上にも同様に使用されている。
正解 3 (難易度:B)
1.○ 正しい
薄付け仕上塗材として、砂壁状の仕上げが可能で、合成樹脂エマルションを結合材とした「樹脂リシン」が主流となっていることは正しい。
2.○ 正しい
厚付け仕上塗材は、石材調の仕上げが可能であり、JIS A 6909においてコンクリートに対する中性化抑制効果が高いと規定されている。
3.× 解説
複層仕上塗材は、確かに「吹付けタイル」とも呼ばれることはあるが、これが「最も多く用いられてきた」という表現は不正確である。市場におけるシェアや利用状況を示す具体的なデータや情報をもとにそう断定することはできない。
4.○ 正しい
下地調整塗材は、コンクリート表面の欠陥部を修正し、平滑化する目的で使用される。また、改修工事時に既存の塗装の上にも用いられることがある。
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