【問　34】　マンション管理組合の収入・支出に関する次の記述のうち、区分所有法によれば、最も不適切なものはどれか。

１　管理組合の収入は、管理組合が所有する共用部分の使用に対する使用料、その他の収入から成る。

２　管理組合の支出には、共用部分の修繕、保守、清掃等の費用や管理組合の事務運営に関する費用が含まれる。

３　管理組合は、収入をもたない場合でも、その活動を続行するための必要な支出は行われるものとする。

４　区分所有者が、管理組合への支払いを遅滞した場合、その区分所有者の投票権は半分になる。

問３４　解答

正解　４　（難易度：C）

【問　34】の選択肢に基づく解説：

１　○　正しい：区分所有法に基づき、管理組合の収入は、管理組合が所有する共用部分の使用に対する使用料、その他の収入などから成ることが一般的である。

２　○　正しい：区分所有法に基づき、管理組合の支出には、共用部分の修繕、保守、清掃などの費用や、管理組合の事務運営に関する費用などが含まれることが一般的である。

３　○　正しい：管理組合は、収入がない場合でも、共用部分の維持や修繕などの活動を続行するための必要な支出が発生することが想定される。

４　×　解説：区分所有法では、区分所有者が管理組合への支払いを遅滞した場合に、その区分所有者の投票権が半分になるという規定は存在しない。遅滞した区分所有者の投票権を制限するような取り決めがある場合、それは各管理組合の管理規約や取り決めによるもので、区分所有法自体にそのような規定はない。

したがって、最も不適切なものは「４」となります。