問22 長期修繕計画
マンションの長期修繕計画に関するガイドラインに基づく次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
1 長期修繕計画には、具体的な修繕工事の項目ごとに、予定される実施時期と必要とされる費用の見積もりが含まれるべきである。
2 マンションの長期修繕計画は、管理組合の総会での承認なしに、理事会の決定のみで変更することができる。
3 長期修繕計画の策定に際しては、マンションの建築時からの維持管理履歴を考慮する必要はない。
4 修繕積立金の適切な額は、長期修繕計画に基づいて算出された将来の修繕費用に基づき、管理組合が自由に設定できる。
問22 解答
正解 1 (難易度:B)
1.○ 正しい。長期修繕計画には、修繕を要する具体的な項目ごとに、その実施予定時期と見積もりが含まれることが重要である。これにより、計画の透明性が確保され、管理組合員が将来にわたる修繕費用の負担を理解しやすくなる。
2.× 不適切。長期修繕計画の変更は、重要な管理組合の運営に関わる事項であり、通常は管理組合の総会での承認が必要である。理事会だけで計画を変更することは、管理組合員の合意を得ずに行われるべきではない。
3.× 不適切。長期修繕計画の策定にあたっては、マンションの建築時からの維持管理履歴を考慮することが極めて重要である。過去の修繕履歴や維持状態を把握することで、より精度の高い計画を立てることが可能になる。
4.× 不適切。修繕積立金の額は、長期修繕計画に基づいて算出されるべきであるが、その額を「管理組合が自由に設定できる」という表現は適切ではない。修繕積立金の設定には、計画に基づく合理的な根拠と管理組合員の合意が必要である。
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