４－７標準管理委託契約書に関する次の記述のうち、適切な記述のみを全て含むものは次の1～4のうちどれか。

問７　標準管理委託契約書　

標準管理委託契約書に関する次の記述のうち、適切な記述のみを全て含むものは次の1～4のうちどれか。

ア　マンション管理業者は、管理組合の要請に応じて、共用部分の定期的な清掃や維持修繕を行うが、これらの業務は管理委託契約の範囲内に含まれる。

イ　管理委託契約においては、マンション管理業者は組合員の個人情報の保護に関して特に注意を払う義務があり、組合員の個人情報を第三者に提供する際には、必ず組合員の同意を得なければならない。

ウ　マンション管理業者は、組合員が管理費等を滞納した場合、組合員に対して直接法的措置をとることができる。この法的措置には、給与の差し押さえや財産の差し押さえなどが含まれる。

エ　マンション管理業者が管理組合に代わって行う工事の見積もりには、マンション管理業法に基づく相見積もりの取得義務があり、最低でも3社以上からの見積もりを取得しなければならない。

１　ア・イ
２　ア・ウ
３　イ・ウ
４　ア・イ・エ

問７　解答

正解　１　（難易度：B）

ア　○　正しい。マンション管理業者は、管理組合からの委託に基づいて共用部分の清掃や維持修繕を行う。これらの業務は通常、管理委託契約の範囲内に含まれる。

イ　○　正しい。マンション管理業者は、組合員の個人情報保護について特別な注意を払う必要があり、個人情報を第三者に提供する際には組合員の同意を得る必要がある。これは、個人情報保護法及びマンション管理業法に基づく。

ウ　×　誤っている。管理費等の滞納がある場合、マンション管理業者は組合員に対して直接法的措置を取る権限はない。法的措置は管理組合が取るべきものであり、管理業者は督促などの業務を行うに留まる。

エ　×　誤っている。マンション管理業法は、工事の見積もりに関して相見積もりの取得を義務付けていない。ただし、透明性と競争原理を導入するために複数の見積もりを取得することが一般的に推奨されている。

したがって、正解は「１」で、ア、イのみが適切な記述です。