問１６ コンクリート
鉄筋コンクリート造のマンションの耐久性評価に関する次の記述のうち、「コンクリートのひび割れ調査，補修・補強指針2022」（公益社団法人 日本コンクリート工学会）によれば、最も不適切なものはどれか。
1 炭素繊維シートを用いた補強工事により、コンクリートの耐久性が向上する。
2 超音波パルス法により、コンクリートの内部構造の一貫性を非破壊で評価した。
3 塩化物イオン浸透試験により、コンクリートの耐塩害性を評価した。
4 引張試験により、コンクリートの圧縮強度を評価した。
問１６ 解答
正解 4 （難易度：B）
1．○ 炭素繊維シートを用いた補強工事は、コンクリートの耐久性を向上させる一般的な方法です。これにより、構造体の強度が増し、耐震性や耐久性が改善されます。
2．○ 超音波パルス法は、コンクリートの内部構造の一貫性を非破壊で評価する方法です。これにより、内部の亀裂や空洞などの欠陥を検出することが可能です。
3．○ 塩化物イオン浸透試験は、コンクリートの耐塩害性を評価するために用いられます。この試験により、コンクリートが塩化物イオンによる腐食にどの程度耐えるかを判断できます。
4．× 引張試験は、材料の引張強度を評価するために用いられる試験方法です。コンクリートの圧縮強度を評価するためには、圧縮試験が適切です。したがって、引張試験によりコンクリートの圧縮強度を評価するという記述は「コンクリートのひび割れ調査，補修・補強指針2022」に基づくと不適切です。
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