問20 電気設備
マンションの管理業務主任者として、電気設備の安全管理に関する次の記述のうち、最も適切でないものはどれか。
1 電気設備の定期的な点検は、電気設備管理者により年に少なくとも一度行われ、その記録は保管されなければならない。
2 管理組合は、電気設備に関する緊急事態が発生した場合に備え、非常時対応計画を策定し、居住者に周知させる必要がある。
3 マンションの共用部分に設置された電気設備の改修工事は、必ず電気工事士の資格を有する者が行わなければならない。
4 照明設備のLED化改修工事においては、省エネルギー基準に適合しない製品を使用しても、照明の質と量が住居者の安全と快適性を確保できれば問題ない。
問20 解答
正解 4 (難易度:B)
1 ○ 正しい。電気設備の安全を確保するため、定期的な点検は必須であり、管理業務主任者はこれを適切に実施し記録を保管する責任がある。これにより、設備の早期の不具合発見や予防保全が可能となり、住居者の安全が保障される。
2 ○ 正しい。電気設備に関する緊急事態への備えとして、非常時対応計画の策定及びその周知は、居住者が迅速に適切な対応を取れるようにするために重要である。
3 ○ 正しい。電気工事は専門的な知識と技術が必要であり、法律で定められた資格を有する者によって行われる必要がある。これは、電気設備の安全性を確保し、電気事故を防ぐための重要な措置である。
4 × 不適切。照明設備の改修工事においては、省エネルギー基準に適合する製品の使用が推奨される。省エネルギー基準に適合しない製品を使用することは、エネルギーの無駄遣いにつながり、環境に対する負担増加や長期的なコスト増加を引き起こす可能性があるため、適切ではない。また、安全と快適性を確保するためには、質の高い照明環境を提供することが求められ、そのためには省エネルギー基準に適合する製品の選定が重要である。
解説:
マンションの管理業務主任者は、電気設備の安全管理において、定期点検、非常時対応計画の策定と周知、専門資格を有する者による工事の実施など、居住者の安全と快適性を確保するための適切な措置を講じる必要があります。特に、省エネルギー基準に適合する製品の選定は、持続可能な環境への配慮と経済性の両方を考慮した結果であるべきです。
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