問２３ 長期修繕計画
ア 既存マンションにおける推定修繕工事項目は、新築時の設計図書に基づき設定すれば足りる。
イ 推定修繕工事項目の設定にあたって、修繕周期が計画期間に含まれないため推定修繕工事費を計上していない項目がある場合、その旨を明示する。
ウ 建物及び設備の性能向上に関する項目は、区分所有者等の要望など必要に応じて、追加することが望ましい。
1 ア
2 ア・ウ
3 イ・ウ
4 ア・イ・ウ
問２３ 解答
正解 １ （難易度：C）
ア 不適切。長期修繕計画作成ガイドラインによれば、既存マンションの推定修繕工事項目を設定する際には、新築時の設計図書だけに基づくのではなく、実際の建物の状態や使用状況、経年変化も考慮する必要があります。新築時の設計図書だけを参照することは不十分であり、実際の建物の状況に合わせた柔軟な計画が必要です。
イ 適切。推定修繕工事項目の設定において、修繕周期が計画期間に含まれない項目がある場合、その旨を明示することは、長期修繕計画の透明性と理解を深めるために重要です。これにより、区分所有者や管理組合が計画の全体像を把握しやすくなります。
ウ 適切。建物及び設備の性能向上に関する項目を追加することは、区分所有者の要望や建物の状況に応じて望ましいとされています。これにより、マンションの価値を維持し、住みやすさを向上させることができます。
不適切な記述を含むものは「ア」のみです。これは、新築時の設計図書だけに基づくことが不適切であるという点を指摘しています。したがって、正解は「1 ア」です。選択肢イとウは長期修繕計画作成において適切なアプローチを示しています。
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