問11  区分所有マンションの管理組合における法律問題についての次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

パート2

1 管理組合は、共用部分の修繕に関する大規模な工事を行う際には、全ての区分所有者の同意を得る必要がある。

2 管理組合の総会において、管理費の徴収方法や支出の優先順位についての変更を行う場合、単純多数の同意があれば変更を行うことができる。

3 区分所有者がペットを飼いたい場合、管理規約がペットの飼育を禁止していても、総会で3/4以上の区分所有者の同意が得られれば、ペットの飼育を許可することができる。

4 管理組合の役員が管理費を横領した場合、該当の役員に対しては刑事告訴の他、損害賠償請求の訴訟を提起することができる。

問11 解答

正解: 4(難易度 B)

1 × 管理組合は、共用部分の修繕に関する大規模な工事を行う際には、全ての区分所有者の同意を得る必要がある。

解説: 管理組合の特別決議により大規模修繕が決定される可能性がある。全ての区分所有者の同意は必要ではない​1​。
2 × 管理組合の総会において、管理費の徴収方法や支出の優先順位についての変更を行う場合、単純多数の同意があれば変更を行うことができる。

解説: 重要な事項については特別決議が必要であり、単純多数での決定は法律により制限されている可能性がある​1​。
3 × 区分所有者がペットを飼いたい場合、管理規約がペットの飼育を禁止していても、総会で3/4以上の区分所有者の同意が得られれば、ペットの飼育を許可することができる。

解説: 管理規約の変更には特別決議が必要であり、3/4以上の区分所有者の同意が必要であるが、ペットの飼育に関する規定の変更は容易ではない可能性がある。
4 ○ 管理組合の役員が管理費を横領した場合、該当の役員に対しては刑事告訴の他、損害賠償請求の訴訟を提起することができる。

解説: 役員が管理費を横領する行為は犯罪行為であり、刑事告訴および損害賠償請求の訴訟が可能である。

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