カ Cは、Dとの別段の合意がない限り、Dに対し、清掃作業開始前に報酬の全額を支払わなければならない。
キ Dの清掃が不完全であると判断した場合、Cは、清掃完了から2週間以内に不具合を指摘しなければ、追加清掃の要求をすることができない。
ク Cは、Dの清掃に不満がある場合でも、報酬を全額支払う義務がある。
ケ 清掃契約が清掃完了前に解除された場合であっても、Dが既に行った清掃作業によってCが利益を受けるときは、Dは、Cが受ける利益の割合に応じて報酬を請求することができる。
1 一つ
2 二つ
3 三つ
4 四つ
問3 解答
正解 2 (難易度B)
1.× 民法の契約に関する基本的な原則において、清掃作業開始前に報酬の全額を支払う義務があるとは限りません。報酬の支払いは契約に基づいて行われ、その条件や時期は双方の合意によるものです。したがって、この記述は誤りである。
2.× 民法において、契約が履行された後にその不完全性や不備を指摘する期間についての具体的な規定はない。そのため、清掃完了から2週間以内という期限に法的な根拠はない。ただし、適切な期間内に不備を指摘しなければ、追加の清掃を要求できなくなる可能性もある。
3.× 民法において、契約の履行が不完全または不適切である場合、報酬を支払う義務は全額あるわけではない。報酬の支払いは契約に基づくものであり、その条件や時期、または不満に対する減額や返還の可能性が考慮される。
4.○ 民法第643条に基づき、請負契約が仕事の完成前に解除された場合でも、請負人が既にした仕事によって発注者が利益を受けるときは、請負人は、発注者が受ける利益の割合に応じて報酬を請求することができる。したがって、この記述は正しい。
以上の解説から、適切なものは「ケ」のみであるため、正解は「1つ」となります。しかし、問題文の選択肢は「一つ」から「四つ」までの選択肢が存在しているため、正解は「1」となります。
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