この配信内容の要約は以下の通りです。
ヴィタリック・ブテリン氏、イーサリアムの共同創設者、がコインベース取引所に600イーサを送金したことが、オンチェーンデータにより確認されました。この送金の総額は約1,000万ドルと非常に大きく、多くの市場関係者や投資家の注目を集めています。ヴィタリック氏がこのような大規模な送金を行う背景や動機は明確にされていませんが、過去のデータを見ると、このような大きな送金が取引所に行われると、市場価格に大きな影響を及ぼすことがあることが知られています。
ヴィタリック氏が送金を行ったウォレットは、2016年に作成されたもので、現在その価値は約6,500万ドルと推定されています。このウォレットには、ラップド・イーサリアムやUSDコインなどの他のデジタル資産も保有されていることがアーカムのデータから明らかになっています。
一方、オンチェーンデータ分析会社Glassnodeの情報によれば、取引所への大量のデジタル資産の流入は、市場の下落を引き起こすリスクがあるとされています。また、2023年の初めにも、ヴィタリック氏はクラーケン取引所に200イーサを預けたり、アルトコインを取得するために439イーサを引き出すなど、大量のイーサ移転を行っています。
アリ・オンチェーンというデータ分析専門家の見解として、イーサの価格が1,000ドルまで下落する可能性があり、これはヴィタリック氏がイーサを現金化しているのではないかとの懸念が示されています。そして、ヴィタリック氏の大量の送金情報が公表されたタイミングで、所謂「クジラウォレット」がイーサリアムの売却を加速しているとの報道もあり、これらのクジラウォレットが7月から8月にかけて112万枚のイーサリアムを売却したとのオンチェーンデータが明らかになっています。
現在のイーサリアムの市場価格は、1,700ドルのレベルで推移しており、ヴィタリック氏の最近の送金行為がイーサリアムの価格に弱気の売り圧力をもたらす要因となっている可能性があるとの分析も出ています。さらに、イーサリアムの価格チャートを詳細に分析すると、価格は1,550ドルの6カ月ぶりの安値を目指しており、近月の動きとしては1,500ドルから2,000ドルを超える価格変動が確認されています。市場分析のアリ氏の指摘として、もしイーサリアムの価格が1,600ドルから1,550ドルを割り込む場合、37%から45%の価格修正が生じる可能性があると警告されています。
以上の情報から、ヴィタリック氏の送金行為やそれに続く市場の動きには、投資家や市場関係者は十分な注意が必要であると言えるでしょう。
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