令和5年度問55 情報通信用語に関する次の記述のうち、妥当でないものはどれか。

一般知識等

問55 一般知識等

1 リスクウェアとは、インストール・実行した場合にシステムにリスクをもたらす可能性のあるソフトウェアをいう。

2 ランサムウェアとは、感染したコンピュータのデータを暗号化してロックし、使えない状態にしたうえで、データを復元する対価として金銭を要求するプログラムをいう。

3 フリースウェアとは、無料トライアルなどを通して解除方法を知らせないままネットの利用者をサブスクリプションに誘導し、高額の利用料を請求するアプリをいう。

4 ファームウェアとは、二軍を意味するファームからとられ、優れた性能を持ったアプリケーションのパフォーマンスを劣化させる悪性のプログラムである。

5 クリッパー・マルウェアとは、感染したコンピュータのクリップボード情報を収集し悪用する機能を持つマルウェアをいい、仮想通貨を狙ったものが多い。

問55 解答

正解 4 (難易度 C)

1.× リスクウェアという用語は一般的ではないが、記述の意味合いとしてはリスクをもたらすソフトウェアを指す言葉と解釈できる。ただし、正確な用語としては一般に認知されていない。
2.○ ランサムウェアは記述通り、データを暗号化し、復元するための身代金を要求するマルウェアを指す。
3.× フリースウェアは、無料で提供されるソフトウェアのことであり、記述されているような悪意のある行動を伴うものではない。誤った情報が含まれています。
4.× ファームウェアはハードウェアの基本的な制御を行う組み込みソフトウェアであり、記述されたような意味ではない。したがって、この選択肢が最も妥当でない。
5.○ クリッパー・マルウェアの記述は正しい。これはクリップボードの情報を盗むマルウェアで、特に仮想通貨のアドレスを狙った攻撃に利用される。

<論点解説>
ファームウェアは、コンピュータや電子機器の基本的な動作を制御するためのソフトウェアで、ROMなどに組み込まれています。これに対して、記述されている「二軍」という意味や「アプリケーションのパフォーマンスを劣化させる」という概念はファームウェアには当てはまりません。実際には、ファームウェアはデバイスの正常な動作に不可欠な役割を果たしています。

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