問18 行政法
行政事件訴訟法(以下「行訴法」という。)の適用範囲に関する次の会話の下線部(ア)~(ウ)について、その正誤を判定した組合せとして、正しいものはどれか。
学生A:行訴法の適用範囲はけっこう広いんだね。
学生B:そうだね。行訴法3条は、行政訴訟の原告適格について定めているけど、(ア)行政訴訟の原告には、直接の利害関係を有する者だけでなく、一定の法的利益を有する者も含まれるんだ。
学生A:へぇ、それは知らなかったよ。じゃあ、行訴法7条についてはどうなの?これは、取消訴訟の提起期間について定めているんだよね。
学生B:そうだね、行訴法7条は(イ)取消訴訟の提起期間を6ヶ月と定めており、この期間を過ぎると取消訴訟を提起することはできない。これは行政訴訟の迅速な解決を図るために重要な規定だよ。
学生A:なるほどね。では、行訴法9条の行政訴訟の手続きについてはどうなの?
学生B:行訴法9条は、行政訴訟の手続きに関する一般的な規定を定めているんだ。(ウ)この条文は、特に行政訴訟の証拠提出に関する手続きを詳細に規定しているよ。
ア イ ウ
1 正しい 正しい 正しい
2 正しい 正しい 誤り
3 誤り 正しい 誤り
4 誤り 誤り 正しい
5 誤り 誤り 誤り
問18 解答
正解 1 (難易度:E)
1.○ 正しい
アは正しい。行訴法3条には、行政訴訟の原告適格に関して、直接の利害関係を有する者だけでなく、法的利益を有する者も含まれるとされています。イも正しい。行訴法7条は、取消訴訟の提起期間を6ヶ月と定め、この期間を過ぎると提起できないことを規定しています。ウも正しい。行訴法9条は、行政訴訟の手続きに関する一般的な規定を定めており、特に証拠提出に関する手続きを詳細に規定しています。
2.× 解説
ウは誤りではありません。行訴法9条は行政訴訟の手続き、特に証拠提出に関する手続きを規定しています。
3.× 解説
アは正しいです。行訴法3条では、直接の利害関係を有する者だけでなく、法的利益を有する者も原告として認められています。
4.× 解説
イは正しいです。行訴法7条には取消訴訟の提起期間が規定されており、それは6ヶ月です。
5.× 解説
ア、イ、ウ全て正しい記述です。したがって、この選択肢は誤りです
コメント