問10 行政法
外国人登録に関する次のア~オの記述のうち、入管法及び関連判例に照らし、妥当なものの組合せはどれか。
ア.外国人は、日本に長期滞在する場合、所定の手続きに従い入国管理局に登録を行う必要がある。この登録により、滞在資格が認められる。
イ.外国人登録の際には、氏名、国籍、職業などの個人情報の他、指紋情報の提出が義務付けられていたが、人権侵害の懸念からこの義務は撤廃された。
ウ.外国人登録は、滞在期間が3ヶ月を超える者に対して必要とされ、短期滞在者は登録の対象外とされている。
エ.外国人登録後に住所が変更になった場合、速やかに最寄りの入国管理局にその変更を届け出る必要がある。届出を怠った場合、罰則が科せられることがある。
オ.在留カードが導入された現在でも、外国人登録証明書は一定の法的効力を持ち続けており、登録証明書を所持していない場合、入国管理局から退去を命じられることがある。
1 ア・イ
2 ア・ウ
3 イ・ウ
4 ウ・エ
5 エ・オ
問10 解答
正解 4 (難易度 C)
1.× アは誤りです。現行法では、外国人登録制度は廃止され、在留カード制度に移行しています。したがって、所定の手続きに従う必要はあるものの、登録により滞在資格が認められるわけではありません。
2.× ウは正しい記述ですが、アは誤りです。外国人登録は廃止されており、在留カード制度が導入されています。
3.× イは正しい記述ですが、ウは誤りです。外国人登録制度は廃止され、短期滞在者も在留カードの対象となっています。
4.○ ウとエの記述は妥当です。滞在期間が3ヶ月を超える者は在留カードを持つ必要があり、住所変更の際は速やかに届出が必要です。
5.× エは正しいですが、オは誤りです。外国人登録証明書は廃止され、在留カードに取って代わられており、旧来の登録証明書に法的効力はありません。
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